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境界線と隙間風

境界線と隙間風

せっかちな夏がはしゃぐ

季節の隙間で僕は

君のうちへと急ぐ

いつもの通り

変わりばえのない日々が

愛しく思えるから

変わる事なく君だけは

笑ってくれよ

 

どかんと音がなって

鼓膜が宙を舞って

逆さまの世界に

僕はいる

 

いつか僕の事忘れてくれと

吐き捨てた夜がまだ離れないギラギラと

そっと君を呼んで

ぎゅっと抱き寄せたいよ

すり抜けた僕だけが空を切って苦通抱いた

境界線と隙間風

 

だれもが永遠を願い

願いながら去っていく

突然の終止符が奪う

僕らを意味を

 

怖さも忘れちゃって

全てが止まってたんだ

伝えたい事も全部落としてきたんだ

 

いつか君と見たあの海のようだ

どこまでも青白く僕を割くジワジワと

そっと君の目に手を伸ばしたら

ひとひらの悲しみに吸い込まれて

つい叫んでしまいそうになる弱い僕は

 

ユラユラと遠ざかるその声は子守唄眠りを呼ぶ

少しだけ少しだけ眠るだけねむるだ

何も見ない見たくない聞こえない聞きたくない何もかも

少しずつ遠ざかる消えていく僕だけが消えていく

 

いつか僕の事笑ってくれよ

隣には誰だって構わない 構わないよ

なんど別れてはまた抱き合った

これだけは最後のサヨナラだ

 

いつか僕の事忘れてくれと

吐き捨てた夜がまだ離れないギラギラと

そっと君を呼んで

ぎゅっと抱き寄せたいよ

すり抜けた僕だけが空を切って苦通抱いた境界線と隙間風

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