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​帰セヌ春

もし君の目

光が灯るなら

 

最後に 見る

淡い花と眠れ

 

廻る空を眺め

夜を数えた

痛みを飲み干して

指を解いた

 

春を待つ 君の声

記憶の最下に焼き付いて

降り頻る 雨と影

乾く希望さえも溶かしていく

 

憂いの風

蜃気楼を鳴らす

崩れた夢

瓦礫に咲く花よ

 

涙は

隠した

季節の

隙間で

 

醒めない

夢だね

最後は

二人のまま

 

春を待つ 君の声

記憶の最下に焼き付いて

降り頻る 雨と影

乾く希望さえも溶かしていく

 

さよなら

最後の声

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