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無聊の雨

不完全に無気力に回る

日々に添える情景

粧し込んだ正義を

突き出して   

拐う君の無垢な手 

 

閑却と絶頂の往来

束の間の安心感

背徳が握る

今日以降

フラッシュバック

風景に目眩

弾ぜた夜が

 

溶け合い喰らう

愛と絶望

手に入れた無情の光

廻り出す終わりのない嘘

 

無聊託つ雨のような

空白と嫌悪の夜

飲み干して過去が喉を千切る前に

閉じ込めた君の声に

背徳の糸を絡む

心臓に突き立てた罪で

そっと差し込んで

 

プラスチック無機質に染まる

日々へ滲んだ劣等感

作り込んだ正論に縋り

切り落とした彼の手

 

連ねたナイフで

問いに報う

沈黙の後の崩れた空

 

無聊託つ雨に溶けた

執着と血ぬれた夜

かき消して過去が声を

奪う前に

黒く澄んだ君の影に

背徳の華を添える

枯れ落ちた

灯火はやがて

そっと掻き消して

 

さよならは君だけに

後悔で淀んだ世界

灰になって舞い散る砂のように

 

無聊託つ雨のような

空白と嫌悪の夜

飲み干して過去が喉を千切る前に

閉じ込めた君の声に

背徳の糸を絡む

心臓に突き立てた罪を

そっと差し込んで

 

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